大卒で期間工はできればやめておくべき職業です。
特に新卒で期間工をすることは、4年もかけて手に入れた一生に一度しか使えない「新卒」というカードを、捨ててしまうことになりかねません。
大卒で期間工をすべきでない理由と、大卒でも期間工がおすすめできる例外を紹介します。
「人と関わらない仕事がしたくて、期間工を考えている」という人もいるでしょうから、そんな人におすすめな3つの仕事も紹介します。
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大卒に期間工をおすすめしない3つの理由
期間工は特別なスキルや経験がなくてもできて、その割には稼げる仕事です。
就職活動がうまくいかず「ひとまず期間工でもやってみようかな」と考えている大卒の人もいるでしょう。
しかし、次のような理由から、大卒の人に期間工はおすすめできません。
せめて新卒のタイミングでは正社員の仕事に就くことをおすすめします。
- 大卒というカードがもったいない
- 期間工は職歴として弱い
- 大卒は期間工になりにくいという噂もある
理由1.大卒というカードがもったいない
大卒に期間工をおすすめできない1つ目の理由は「大卒というカードがもったいない」からです。
期間工は特別なスキルや経験がなくても、志望動機や面接の受け答えさえしっかりしていれば就ける仕事です。
しかし、大卒は「特別な経験」といえます。
中卒よりも高卒、高卒よりも大卒の方が、学歴として有利だからです。
せっかく大卒というカードがあるのだから、誰でもなれる期間工ではなく「大卒でなければ就けない仕事」を探しましょう。
理由2.期間工は職歴として弱い
大卒に期間工をおすすめできない2つ目の理由は「期間工は職歴として弱い」からです。
期間工を長く続けていても、特別なスキルはつきませんし、職歴として武器になるわけでもありません。
早めに正社員の仕事や「役立つ経験」を積める仕事に就いた方が将来は安定します。
例えば中卒や高卒なら、若いうちに期間工でお金を貯めて、貯めたお金でずっと続けられる仕事を探すのもいいでしょう。
しかし、大卒である人は、少なくとも22歳以上のはずです。
転職や就職は年齢が高くなるほど難しくなるので、なるべく若いうちに自分に合った仕事を探しましょう。
理由3.「大卒は期間工になりにくい」という噂も
大卒に期間工をおすすめできない3つ目の理由は「大卒は期間工になりにくいという噂もある」からです。
大卒で期間工をやる人は多くないので、周りから「何で?」と言われることもあるでしょう。
メーカーによっては「大卒は扱いづらそう」として、不採用の理由にしているところもあるようです。
ただ、これはあくまで噂であり、事実かどうかはわかりません。
【例外】大卒で期間工をするのがアリなケース
大卒で期間工をするのは、基本的におすすめできません。
しかし、次のようなケースなら期間工をしてもいいでしょうし、むしろおすすめできることもあります。
- 新卒ではない
- 大卒だが空白期間が長い
- 大卒だけど仕事が見つからない
ケース1.新卒ではない
大卒で期間工をしてもいい1つ目のケースは「新卒ではない」ケースです。
新卒のタイミングは、人生で一度しかありません。
そして、新卒は就職において極めて強力なカードです。
日本には「新卒採用」という枠があり、これには新卒でないと応募できません。
最近は少し変わってきたかもしれませんが、日本はまだまだ学歴至上主義です。そんな日本で、新卒というカードを使わないのはもったいありません。
ケース2.大卒だが空白期間が長い
大卒で期間工をしてもいい2つ目のケースは、大卒だが空白期間が長い」ケースです。
これはむしろ、期間工をおすすめできるかもしれません。
新卒で仕事を見つけられず、そのまま数年経てしまった人。
何社か経験したけど、どこかのタイミングで心身を壊してしまい、空白期間が長い人。
このようなケースでは、社会復帰の足がかりとして期間工をしてみてもいいかもしれません。
お金も貯まるので、資格を取ったり自分のビジネスを起こしたりする軍資金にするのもいいでしょう。
ケース3.大卒だけど仕事が見つからない
大卒で期間工をしてもいい3つ目のケースは「大卒だけど、どうしても仕事が見つからない」ケースです。
既卒でも新卒でも、どうしても仕事が見つからない人はいるでしょう。
特に新卒なら、ギリギリまで正社員の仕事を探すべきですが、本当にどうしても見つからないなら期間工をしてもいいかもしれません。
たいていの場合、アルバイトをするよりも、期間工をした方が稼げるでしょう。
期間工でお金を貯めながら資格を取ったりスキルを身に付けたりして、正社員の仕事をもう一度探してみるのです。
ただ、新卒採用が終わるまでは、就職活動に専念した方がいいでしょう。
「本当に仕事がなくて、空白期間をつくったりアルバイトをしたりするくらいなら、期間工をした方がマシ」程度に捉えてください。
【3ステップ】大卒で期間工をするなら、コレだけはしておこう
大卒で期間工をするのは、基本的にはおすすめできません。
しかし、新卒でないケースや空白期間が長いケース、どうしても仕事が見つからないときなどは、一時的に期間工をしてもいいでしょう。
しかし、このようなケースに当てはまっているとしても、次の3つのことだけはしておくべきです。
そうでないと、大卒というカードが無駄になったり、その後のキャリアに悪影響が出たりしかねません。
- まずは全力で就職活動をする
- 働く期間と貯金する額を決める
- 期間工の次にすることを考える
STEP1.全力で就職活動をする
大卒、特に新卒で期間工をする前に、まずは全力で就職活動をしてみてください。
諦めずにエントリーし続ければ、1社くらいは内定がもらえるかもしれません。
新卒でなくとも、まずは正社員の仕事を探した方がいいでしょう。
STEP2.働く期間と貯金する額を決める
大卒で期間工をするときは、メーカーを選ぶ前に「働く期間と貯金する額」を決めましょう。
期間工は未経験でもとにかく稼げる仕事ですが、それは「稼げるメーカー」で働いたときの話です。
メーカーによっては、アルバイトより少し多く稼げるくらいのこともあります。
期間工はあくまでも「貯金のためにする仕事」です。
まずは貯金する額を決め、それをいつまでに貯めるのか計画を立てましょう。
でないと、ズルズルと期間工を続けるうちに年齢が高くなり、仕事はどんどん見つからなくなってしまいます。
STEP3.期間工の次にすることを考える
大卒で期間工をするときは「期間工の次にすること」を考えましょう。
これは期間工をはじめる前に考えておいてもいいですが、期間工をしながらやりたいことを探すのでも構いません。
期間工は貯金のためにする仕事です。
貯めたお金は資格を取ったり、自分のビジネスを起こしたり、有効活用してください。
期間工で当面の生活資金を貯めて、失業保険をもらいながら、じっくり仕事を探すのもいいでしょう。
期間工の仕事に慣れてきたら、休日を使って資格勉強をしたり、フリーランス系の副業をしたりするのもおすすめです。
ライターやエンジニアのような仕事を副業でしてみて、それが気に入ったらその方面の求人を探したり、フリーランスとして独立したりすればいいでしょう。
人と関わりたくない大卒におすすめな、期間工以外の仕事
「期間工もいいかも」と考えている大卒の人には、人と関わるのが苦手な人もいるかもしれません。
たしかに、期間工のような工場系の仕事なら、人とのコミュニケーションは最低限で済みます。
しかし、期間工は職歴として武器になるものではありませんし、大卒というカードを活かせるものでもありません。
人と関わらない仕事には次のようなものもあるので、まずはこれらを考えてからでも、遅くはないでしょう。
- 工場・物流系
- エンジニア
- フリーランス
工場・物流系
期間工はメーカーに直接雇用されるものの、あくまでも「契約社員」です。
昇進もなければ、いつまで続けられるかもわかりません。
それなら、似たような仕事内容で正社員の仕事を探した方がいいはずです。
期間工のような工場系の仕事は人と関わる機会が少ないですし、物流系も、オフィスワークよりは黙々とこなせるでしょう。
エンジニア
「人と関わりたくない」という理由で期間工を考えているなら、エンジニアのような仕事もいいでしょう。
エンジニアにも、ほかのメンバーやディレクターなど、関わらなければならない人はいます。
しかし、それは期間工も同じです。
それなら、エンジニアのような将来性の高い仕事を狙った方がいいでしょう。
エンジニアは求人が多く平均年収も高いです。
スキルアップすれば独立も目指せます。
そういった意味では、正社員登用しかキャリアップの道がない期間工よりも、将来性は高いでしょう。
大卒であるということは、勉強を続けられる才能があるということです。エンジニアは、デザイナーのような仕事よりもロジカルな部分が多いので、目指しやすいでしょう。
フリーランス
本当に人と関わりたくないのなら、期間工よりもフリーランスのような仕事がおすすめです。
ライター、エンジニア、デザイナーのような「IT系フリーランス」なら、ほとんど家から一歩も出ずに仕事ができます。
もちろん、仕事をもらうために営業活動をしたり、指示をされたりすることもあります。
しかし、これらは基本的にメールやチャットです。
仕事場には自分しかいませんし、たまのミーティングもオンラインで完結することが多いので、人と対面で話すことはほとんどないでしょう。
ただ、このような職種のフリーランスになるなら、その方面の会社で経験を積んでおいた方が有利です。
将来は家から出ずに、安定して仕事をするために、一時の我慢と思って就職するのもいいかもしれません。
「新卒で期間工」はやめておこう
空白期間が長いケースやどうしても仕事が見つからないときを除いて、大卒で期間工をするのはおすすめできません。
ただ、どうしても仕事が見つからない場合は、アルバイトより稼げる期間工は一つの選択肢になります。
期間工で働きながら資格やスキルを習得して、就職を目指すといいでしょう。
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