「トヨタ車体」はトヨタ自動車の子会社で、期間工ではなく派遣社員を募集しています。
本記事ではトヨタ車体の派遣社員の待遇や、トヨタ期間工との違いについて解説します。
トヨタ期間工と比べたときの、トヨタ車体で働くメリット・デメリット、どんな人にどちらの会社が向いているのかも紹介するので、自分のプランに合った仕事を選びましょう。
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トヨタ車体は期間工ではなく「派遣社員」を募集している
トヨタ車体は、トヨタ自動車の子会社です。
トヨタ自動車は期間工を募集していますが、トヨタ車体には期間工の募集がなく「派遣社員」を募集しています。
期間工はメーカーに直接される契約社員です。
例えばトヨタ自動車の期間工は、トヨタ自動車に直接雇われていて、給与や福利厚生もトヨタ自動車が決めています。
そのため、期間工全員が同じ待遇、同じ福利厚生で働いています。
一方、派遣社員は派遣会社に雇用されたうえで、派遣先メーカーで働くという雇用形態です。
雇用主は派遣会社であり、同じトヨタ車体で働いていても、複数の派遣会社からの派遣社員がいます。
そのため、期間工と違って派遣社員ごとに待遇も福利厚生も異なります。
トヨタ車体の待遇の一例
トヨタ車体は期間工ではなく、派遣社員を募集しています。
派遣社員は期間工と違い、派遣会社ごとに待遇が異なります。トヨタ車体の待遇はどのようなものなのか、一例を紹介します。
【トヨタ車体の待遇一例】
☆A社の場合
月収例:40万円ほど
時給:2,000円(各割増手当は500円増し)
入社特典:最大で総額51万円
寮費:半年無料(水光熱費は自己負担)
☆B社の場合
月収例:37万円ほど
時給:1,650~1,800円(各割増手当は413円増し)
入社特典:最大で総額100万円
寮費:半年無料(水光熱費は自己負担)
A社は月収例や時給が高いものの、入社特典がB社の半分ほどです。
一方B社は入社特典こそ高いものの、時給はやや低いです。
働く期間や、いつまでに何万円貯めたいのかなどを考え、自分に合った派遣会社から応募するのがおすすめです。
トヨタの期間工との違い
トヨタで働いている期間工とトヨタ車体の派遣社員には、雇用形態のほかにも次のような違いがあります。
【トヨタ期間工とトヨタ車体の派遣社員の違い】
トヨタ期間工 | トヨタ車体 | |
---|---|---|
給与 | 日給10,000~11,300円 | 派遣会社により異なるが、時給1,650~2,000円ほど |
満了金 | 半年ごとに37万~56万円を支給 | なし |
入社特典 | 4ヵ月目までに総額40万円を支給 | 派遣会社により異なるが、50万~100万円ほど |
寮の環境 | 相部屋あり | 相部屋なし |
寮費 | 寮費・水道光熱費ともにずっと無料 | 寮費半年無料、水道光熱費は自己負担 |
トヨタ期間工もトヨタ車体の派遣社員も、仕事内容は同じどちらも完成車を作ります。
ただ、待遇は表のように異なります。
どちらが稼ぎやすいか、無理なく続けられるかは人により異なりますが、働く期間を目安に自分に合った方を選びましょう。
トヨタ期間工ではなく、トヨタ車体で働くメリット
トヨタの期間工ではなく、トヨタ車体の派遣社員と働くことには、次のようなメリットがあります。
- 時給が高い
- 入社祝い金が高い
- 寮はすべて個室
メリット1.時給が高い
トヨタの期間工ではなく、トヨタ車体の派遣社員になる1つ目のメリットは「時給が高い」ことです。
トヨタ期間工の日給は1万~1万3,000円であり、時給換算すると1,319~1,490円になります(実働7時間35分)。
トヨタ車体の時給は派遣会社により異なりますが、記事前半で紹介した一例だと1,650~2,000円と、トヨタ期間工よりも高いです。
そもそもの時給が高い分、残業や休日出勤、夜勤などに付く割増手当も高く、基本給もその分多くなるでしょう。
メリット2.入社祝い金が高い
トヨタの期間工ではなく、トヨタ車体の派遣社員になる2つ目のメリットは「入社祝い金が高い」ことです。
トヨタ期間工の入社祝い金は40万円ですが、記事前半で紹介した2社からトヨタ車体に応募すると、51万~100万円もの入社特典がもらえます。
11万~60万円もの違いは大きいです。早めにまとまった貯金をつくりたい人には、トヨタ期間工よりもトヨタ車体の方が向いているかもしれません。
メリット3.寮はすべて個室
トヨタの期間工ではなく、トヨタ車体の派遣社員になる3つ目のメリットは「寮はすべて個室」なことです。
トヨタ期間工の寮には相部屋のものもまだ残っていますが、トヨタ車体の寮はすべて個室です。
相部屋になることはないので、集団生活が苦手な人は安心でしょう。
ただ、トヨタ期間工の相部屋寮では、一人ひとりに個室が割り当てられます。
いわゆる「タコ部屋」に入れられるようなことはなく、ルームシェアに近い感覚です。
寮での生活はそこまで変わらないので、待遇で自分に合った方を選んだ方がいいでしょう。
トヨタ期間工ではなく、トヨタ車体で働くデメリット
トヨタの期間工ではなく、トヨタ車体の派遣社員をすることには、次のようなデメリットもあります。
- 満了金がない
- 派遣会社ごとに待遇が違う
- トヨタ期間工に比べて正社員登用が弱い
デメリット1.満了金がない
トヨタの期間工ではなく、トヨタ車体の派遣社員になる1つ目のデメリットは「満了金がない」ことです。
派遣社員には期間工と違って満了金がなく、これによる「稼げる金額の差」は大きいです。
トヨタ期間工では最大で総額306万円の満了金がもらえます。
満了金は半年おきに39万~57万円で、次のようなスケジュールで、給与とは別に支給されます。
長く働くつもりならトヨタ期間工の方が稼げるかもしれません。
【トヨタ期間工の満了金】
月 | 満了慰労金 | 満了報奨金 | その月での合計 | 総額 |
---|---|---|---|---|
3か月(※3ヵ月目で辞めた場合のみ支給) | 305,000円 | 91,5000円 | 122,000円 | – |
6か月 | 207,400円 | 183,000円 | 394,000円 | 512,400円 |
12か月 | 305,000円 | 183,000円 | 488,000円 | 1,000,400円 |
18か月 | 329,400円 | 183,000円 | 512,400円 | 1,512,800円 |
24か月 | 353,800円 | 183,000円 | 536,800円 | 2,049,600円 |
30か月 | 378,200円 | 183,000円 | 561,200円 | 2,610,800円 |
35か月 | 396,000円 | 180,000円 | 576,000円 | 3,186,800円 |
デメリット2.派遣会社ごとに待遇が違う
トヨタの期間工ではなく、トヨタ車体の派遣社員になる2つ目のデメリットは「派遣会社ごとに待遇が違う」ことです。
トヨタ期間工には派遣会社から応募することもできますが、どこから応募しても、待遇は変わりません。
日給も満了金も、寮の条件も、すべて同じです。
一方、トヨタ車体の派遣社員は、応募する派遣会社ごとに待遇が異なります。
派遣会社ごとの待遇を見比べ、自分に合ったところから応募しないと、損をしてしまうでしょう。
採用された後に「もっと良い待遇の派遣会社」を見つけてしまうと、後悔も大きくなります。
応募する前にどんな派遣会社があるのかよく調べましょう。
デメリット3.トヨタ期間工に比べて正社員登用が弱い
トヨタの期間工ではなく、トヨタ車体の派遣会社になる3つ目のデメリットは「トヨタ期間工に比べて正社員登用が弱い」ことです。
トヨタ期間工には登用率10%ほどの正社員登用があり、試験に受かれば「大企業・トヨタの正社員」になれます。
一方、トヨタ車体は派遣会社によっては「そもそも正社員登用制度がない」「地域や職種限定の正社員登用しかない」などの場合があります。
正社員を目指す人や、長く働いてたくさん貯金したい人は、トヨタの期間工になった方が良いかもしれません。
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トヨタ車体で働くときは派遣会社を見比べよう
トヨタ車体で働くときは、どんな派遣会社があるのかよく調べ、自分に合った派遣会社から応募するのが大切です。
本記事で紹介した2社の場合も待遇はずいぶんと異なり、時給が高い会社は入社特典が低く、入社特典が高い会社は時給が低くなっていました。
どのくらいの期間働くのか、いつまでにいくら貯めたいのかを考え、それに合った派遣会社から応募しましょう。
長期間働くつもりなら、トヨタ車体だけでなく、トヨタの期間工とも比較するのがおすすめです。
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