三菱で期間工の正社員登用が始まったのは最近ですが、登用は積極的に行われています。三菱の公式サイトには「40代以上でも正社員になるのは可能」「正社員を目指している人は、応募時に教えてください」といったことも書かれており、これは正社員を目指す期間工を歓迎している表れともいえます。
三菱で期間工から正社員になるにはどうしたらいいのか、正社員になると何が変わるのかを解説します。
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三菱で期間工から正社員になるには?
三菱は期間工の中でもトップクラスに高待遇です。
仕事や通勤は慣れるまで大変かもしれませんが、慣れてしまえば他メーカーに比べてお金も貯まりやすいでしょう。
そんな三菱で長く働くうちに、正社員登用を目指したいと思うようになる人は少なくありません。
「どうせ期間工をやるのなら、正社員登用も目指したい」と、正社員になりやすいメーカーを探している人もいるでしょう。
もちろん、それも悪くはありませんが、期間工の正社員登用は狭き門です。三菱の正社員登用は最近はじまったばかりで、年間の登用人数は多い年で80名ほどと、そう多くはありません。
正社員登用を目指しつつ、ダメだったときのことも考えておきましょう。
では、三菱で期間工から正社員を目指すのはどのくらい難しくて、どうすれば登用してもらえるのでしょうか。年齢制限や条件について解説します。
年齢制限はないが…
三菱では期間工の正社員登用に、年齢制限を設けていません。例えば公式サイトでは、「40代で正社員登用されることもある」と書かれています。
しかし、工場経験が長い人は別として、期間工は年齢が高いほど不利になります。年齢が高く経験がないと期間工の仕事自体が見つかりづらいですし、会社としてはなるべく若い人を正社員にして、たくさんの経験を積ませたいと考えているでしょう。
年齢が高くても無理ではないものの、若い人の方が有利と思っておいた方が無難です。
期間工を半年以上続けていること
三菱で正社員を目指すには、期間工として半年以上働いていることが条件です。三菱期間工の契約期間は6ヵ月なので、最低でも1回は契約を更新しなければなりません。
応募する時点で正社員登用を考えているなら、採用担当者にそのことを伝えておきましょう。これは採用サイトにも書かれていることであり、三菱が正社員登用を目指す期間工を応援していることの表れともいえます。
上司から推薦をもらうこと
三菱に限らずたいていのメーカーで、正社員登用を目指すには「上司からの推薦」が必要です。上司からの推薦をもらうには、普段から真面目に働いたり、積極的にコミュニケーションを取ったりすることが欠かせません。
上司とある程度仲良くなれたら、正社員になりたいことを伝え、アドバイスをもらいましょう。本記事でも三菱で正社員になるために必要なことは伝えていますが、その人が今何をすべきなのかは、現場の上司が一番よく知っています。
登用試験に受かること
期間工として半年以上働き、上司からの推薦がもらえると、「登用試験」が受けられます。登用試験には筆記試験と面接があり、この2つをクリアすると、まずは「準社員」になれます。
準社員になった後は、しばらく真面目に働いているだけで正社員になれます。再び試験を受けたり推薦をもらったりする必要はありません。
もちろん、準社員になったからと油断して、勤務態度が悪くなれば、正社員は遠のきます。気を引き締めて頑張りましょう。
三菱期間工の正社員登用に受かるには?
三菱は正社員登用に積極的ではありますが、簡単に正社員になれるわけではありません。上司からの推薦をもらうにはどうしたらいいのか、試験の内容はどんなもので、どう対策すればいいのか解説します。
普段から心がけるべきこと
三菱で期間工から正社員になるには、上司から推薦をもらわなければなりません。
正社員の採用担当者は上司からの評価を聞いたうえで、登用するか否かを決めます。推薦をもらうためにも、採用担当者からの印象を良くするためにも、普段の勤務態度は大切です。具体的には、次のようなことを意識しながら働きましょう。
- 遅刻や早退、欠勤をしないようにする
- 上司や先輩、同僚と積極的にコミュニケーションを取る
- 上司や先輩に相談しながら、できることを増やしていく
- 飲み会や社内イベントにはなるべく多く参加する
遅刻や早退、欠勤がないのは、どのメーカーも重視していることです。
よほどの体調不良や身内の不幸などは仕方ありませんが、休む場合はなるべく早く連絡や相談をしましょう。
上司や先輩、同僚との積極的なコミュニケーションも大切です。普段から元気の良い挨拶と返事を心がけ、上司や先輩に相談しながら、できることを少しずつ増やしていきましょう。アドバイスを素直に実践していれば、それだけで熱意は伝わります。
飲み会や社内イベントに参加して、たくさんの社員に顔を覚えてもらうのも欠かせません。
面接で聞かれること
三菱に限らず、たいていのメーカーの登用試験では、面接で次のようなことが聞かれます。堂々とした受け答えができるように、回答はあらかじめ考えておき、面接の練習もしておきましょう。
- 正社員になりたい理由
- 正社員になった後のビジョン
- 正社員になるためにしてきた努力や工夫
- 普段の仕事内容や心がけていること
- 長所と短所 など
回答内容は上司や先輩に見てもらい、アドバイスをもらいながら改善していきましょう。
これから応募する人は、コーディネーターが相談に乗ってくれる求人サイトを利用しましょう。
おすすめは「期間工.jp」で、期間工経験者がじっくり相談に乗ってくれ、あなたにピッタリな求人を提案してくれます。
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筆記試験の内容と対策
三菱に限らず、期間工の正社員登用試験では「SPIテスト」と呼ばれる筆記試験が出されることが多いです。内容は中学校レベルの「国語」と「数学」ですが、小論文のような難しめの問題が出ることもあり、対策なしではクリアできないでしょう。
SPIテストの問題集はインターネットや書店で手に入るので、上司や正社員の先輩に聞いて、おすすめのものを教えてもらいましょう。
三菱で期間工から正社員になるメリット
三菱は自動車メーカーの中でも大手であり、正社員になれば、期間工の頃にはなかった「安定」が手に入ります。三菱で期間工として働けるのは最長2年11ヵ月ですが、これを待たずに契約更新ができなくなることもあります。
しかし、正社員には契約期間も契約更新もありません。昇進や昇給も、より充実した福利厚生もあるので、今まで以上に働きやすくなるでしょう。具体的には、次のような手当や制度があります。
【三菱自動車の正社員の福利厚生】
・住宅手当
・家族手当
・役職手当
・退職金制度あり
・財形貯蓄制度あり
・持ち株会制度あり(通常より安価で三菱の株を購入できる制度で、給与から毎月一定額を株式購入にあてる) など
三菱で期間工から正社員になるデメリット
期間工から正社員になるメリットは多いですが、給与だけは一時的に低くなります。正社員には満了金がなく、控除の額や項目も増えるためです。
ただ、これはあくまで一時的な話です。準社員から正社員になったり、正社員としてしばらく働いたりすれば、給与は少しずつ上がっていきます。数年後には、期間工の頃よりも多くの給与がもらえるようになっているでしょう。
退職金やボーナス、持ち株会制度などもある正社員は、期間工よりもずっと安心して働けます。昇給や昇進、各種福利厚生のことを考えれば、生涯年収は期間工よりずっと高くなるでしょう。
期間工は、正社員登用にすべてを賭けてはいけない
三菱に限らずどんなメーカーでも、期間工は正社員登用にすべてを賭けてはいけません。
そもそも期間工の正社員登用は狭き門で、登用率は10~20%が一般的です。ごく一部のメーカー、例えば「ブリジストン」では登用率9割を超えていますが、それも「3年働いた期間工」の場合です。
期間工が正社員登用を目指すには、それなりに時間がかかります。年齢が高くなるほど転職や就職は難しくなるので、登用一本に絞らず、ほかにも正社員の仕事を探しておいた方がいいでしょう。
期間工でお金を貯めながら、転職エージェントに相談しておくのもアリです。特に「リクルートエージェント」は未経験の業界・業種への転職も応援してくれて、「転職成功のために、今すべきこと」を具体的にアドバイスしてくれます。
勉強してスキルを身に付けたり、資格を取ったりすれば、転職活動も有利に進められるでしょう。
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