期間工で働く場合はクーリング期間に注意!出戻りするメリットを紹介

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期間工として働く場合は、最長6ヵ月のクーリング期間に注意する必要があります。

クーリング期間とは、有期雇用の契約期間によって生じる「契約がない期間」のことをいいます。

本記事では、期間工のクーリング期間についての基礎知識から、出戻りして働くメリットまでを詳しく解説します。

  • 期間工として働きたい方
  • 期間工として働いていて「クーリング期間」という言葉を見聞きした方
  • 期間工がクーリング期間を避けて働き続ける方法を知りたい方
  • クーリング期間を終えて出戻りで働きたい方
  • 期間工が出戻りするときに気を付けるポイントを知りたい方

上記に当てはまるような方はぜひ本記事をご一読ください。

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期間工のクーリング期間とは

期間工のクーリング期間とは、契約満了の直後から最長で6ヵ月は期間工として同じ職場で勤務できないことを指します。

そもそもクーリングとは、同じ職場で有期労働契約を結んでいない期間が一定以上経過した場合、それ以前の契約期間が通算契約期間に含まれないことを言います。

クーリング期間は、勤務期間によって異なります。

厚生労働省が発表している、カウントの対象になる有期労働契約の契約期間とクーリングが適用となる期間は、以下のとおりです。

カウントの対象となる有期労働契約の契約期間 契約がない期間
2か月以下 1か月以上
2か月超~4か月以下 2か月以上
4か月超~6か月以下 3か月以上
6か月超~8か月以下 4か月以上
8か月超~10か月以下 5か月以上
10か月超~ 6か月以上

(引用:https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/keiyaku/kaisei/dl/pamphlet04.pdf

期間工は「有期雇用」の従業員であり、有期雇用の規約期間の上限は2年11ヵ月です。

契約期間の上限が2年11ヵ月なのは、労働法によって「有期雇用契約は3年を超えて締結してならない」と定められているためで、「3年ルール」とも呼ばれています。
(出典:https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=73022000

期間工として2年11ヵ月の契約を満了したあと、同じ職場で働くには6ヵ月のクーリング期間を空けなければならないことを覚えておきましょう。

クーリング期間の適用例

期間工のクーリング期間の適用例を詳しく紹介します。

まず、A社の期間工として働いていた人が2年11ヵ月の契約を満了したあとに退職したとします。

その後、3〜4ヵ月程度の期間を空けて再度A社の期間工に応募した場合、クーリング期間の6ヵ月を経過していないためA社はその人を採用できません。

クーリング期間が設けられた背景には、期間工を雇う企業側が、仕事が減ったときに期間工の契約を更新せず、忙しくなったときに再雇用をするケースが頻発していたことにあります。

暇になると雇止めをし、忙しくなれば同じ人を期間工として雇う状況は、期間工として働く人にとって不安定な立場にあるといえます。

このような状況を防止する意味でも、労働法によってクーリング期間が定められています。

クーリング期間を避けて働き続ける方法

期間工として働く人のなかには、クーリング期間を待たずに期間工として働き続けたい人もいるでしょう。

期間工がクーリング期間を避けて働く方法は、以下の4つが挙げられます。

    それぞれについて解説します。

    契約更新をする

    期間工がクーリング期間を避けて働く方法の1つに、契約の更新があります。

    期間工の契約は、一般的に3ヵ月か6ヵ月ごとです。

    以下では、期間工の契約スパンを企業別に1部紹介します。

    企業名 更新スパン
    トヨタ 6ヵ月(初回契約・1回目更新時のみ3ヵ月)
    スバル 3ヵ月(初回契約のみ4ヵ月)
    日産 6ヵ月
    ホンダ 3ヵ月
    デンソー 6ヵ月
    アイシン 6ヵ月

    3ヵ月、6ヵ月ごとの契約を更新し続ければ、同じ職場で期間工として最長2年11ヵ月働けます。

    また、企業によっては契約期間の満了時に「満了金」を支給している場合もあります。

    満了金の金額は企業ごとに異なるので、期間工として働くメーカーを選ぶ際の指標にする人も珍しくありません。

    正社員登用を目指す

    期間工を募集する企業の多くは、正社員登用制度を導入しています。

    正社員は無期雇用の契約となるため、クーリング期間などとは無縁で長く安定して働けます。

    以下では、期間工を募集している企業の正社員登用実績を一部紹介します。

    企業名 正社員登用数
    トヨタ 1,023名(2018~2022年度実績)
    スバル 2,045名(2023年5月時点の実績)
    日産 953名(2017~2021年実績)
    デンソー 約1,300人(過去5年間)
    アイシン 750人(2019年)

    期間工から正社員になるには、一定の条件をクリアする必要があります。

    企業にもよりますが、正社員になるための一般的な条件は以下のとおりです。

    • 期間工として半年~1年以上勤務している
    • 上司からの推薦を受ける
    • 勤怠の実績に問題がない
    • 年齢が20~30代
    • 企業が定めた試験に合格する

    まず、期間工から正社員になるには半年〜1年は勤務する必要があります。

    メーカーによっては、正社員登用試験を受ける条件として勤務期間を設定してるケースも見られます。

    また、期間工が正社員になるためには上司からの推薦が必要な場合がほとんどです。

    もちろん遅刻や早退、欠勤など、日頃の勤怠実績も判断基準に含まれます。

    そして、期間工から正社員になる条件として重要なのが、年齢です。

    一般的に、期間工から正社員登用される人の年齢は20代が多く、次いで30代が登用されるケースもあります。

    メーカーは人材育成を目的として若い人を正社員にすることが多いため、40~50代の人が期間工から正社員になるには厳しいといえます。

    違うメーカーに応募する

    期間工として働き続けたいけどクーリング期間が待てないという人は、違うメーカーの期間工へ応募する方法もあります。

    期間工のクーリング期間は同じ職場で働く場合に設けられるもので、別の企業であればクーリング期間を待たずに働けます。

    実際に、契約期間満了後に別のメーカーの求人を探す人も少なくありません。

    直前まで働いていた期間工の仕事が活かせる求人を探せば、採用される確率も高くなるでしょう。

    期間工は、短期間で高収入が稼げる魅力的な仕事です。

    期間工として継続して働きたい場合は、別のメーカーでの勤務も検討してみてください。

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    期間工以外の仕事を探す

    期間工の契約期間終了後は、別の仕事を探す人も多く見られます。

    期間工は有期雇用のため、短期間でお金を稼ぎたい方が多く働いています。

    「起業するためにお金が必要」「海外留学をしたいからお金を貯めたい」など、目標を持っている人はお金が貯まった段階で次の進路に進みます。

    また、期間工での経験を活かして製造業の正社員へ転職する人もいます。

    その他、営業職や飲食業、介護職など、別の業界へ転職する人も珍しくありません。

    期間工として長く働きたい場合は、契約満了後に別のメーカーで働くことを繰り返すという方法もあります。

    期間工は契約期間が決められているものの、大手企業の従業員として働けることに変わりはありません。

    手当や契約終了後のサポートも整っているので、期間工として何年も働き続ける人も多いです。

    クーリング期間後に出戻りするメリット

    期間工は契約終了後に退職し、クーリング期間が経過すれば同じ会社に出戻りで働くことも可能です。

    出戻りの場合は再度メーカーに応募するケースと、メーカー側から「再赴任通知」と呼ばれるハガキが届くケースがあります。

    再赴任通知が届いた場合は、採用試験が免除されるケースがほとんどです。

    期間工がクーリング期間後に出戻りするメリットは、以下のとおりです。

      それぞれについて解説していきます。

      給与が上がる

      クーリング期間後に出戻りするメリットの1つが、給料面が優遇されることです。

      多くのメーカーでは、出戻りした場合に前回満了した給料よりも高い金額で働けます。

      トヨタの期間工を例に挙げると、再雇用された場合の給料は以下になります。

      初回 日給10,000円スタート
      再雇用(2回目) 日給10,500円スタート
      再雇用(3回目) 日給10,600円スタート

      契約期間満了後は他のメーカーで働くことも可能ですが、出戻りした場合はトヨタのように待遇が優遇されるのがメリットです。

      期間工は、契約期間満了後にメーカー側から再赴任の通知が届くことがあります。

      もちろん自身から再度応募して出戻りする方法もありますが、再赴任通知をもらえば面接なしで入社できます。

      ただし、契約期間満了前に退職したり勤務態度が悪かったりする場合は、再赴任通知が届く可能性は低いです。

      期間工として長く働きたいと考えている人は、勤務期間や勤務態度に注意しましょう。

      経験者手当がもらえる

      期間工が以前の職場へ出戻りした場合は、経験者手当や再入社手当がもらえます。

      以下では、いくつかのメーカーの経験者手当を紹介します。

      トヨタ ・10,000円(契約満了期間6~12ヵ月)

      ・70,000円(契約満了期間18~30ヵ月)

      ・100,000円(契約満了期間35ヵ月)

      ダイハツ 10,000円
      日野自動車 150,000円
      デンソー 1,500円/日

      ※前回の契約期間を満了し、契約期間満了後の1年以内に入社した人に初回6ヵ月のみ支払い

      経験者手当の金額はメーカーによって幅があるものの、同じメーカーで再度働いた場合は日給が上がるうえに経験者手当が付きます。

      契約期間満了後も期間工として働きたいなら、同じメーカーで働いた方が待遇面でさまざまな恩恵が受けられます。

      ただし、繰り返しになりますが、再雇用にはクーリング期間を空けなければならない点に注意しましょう。

      顔見知りが多く働きやすい

      期間工が出戻りするメリットの1つに、職場での働きやすさが挙げられます。

      期間工の仕事は「キツい」と言われることが多いものの、日々働いていれば体力的にも精神的にも慣れることがほとんどです。

      クーリング期間を経て再雇用となる場合は体力が落ちている可能性もありますが、仕事内容や職場のルールを覚えていれば精神的な負担も軽くなるでしょう。

      また、顔見知りが多く働きやすいのも出戻りのメリットの1つです。

      新しい職場で働く場合、人間関係にストレスを感じることも多いでしょう。

      新しい職場では仕事内容を覚えるのはもちろん、信頼関係も構築していかなければなりません。

      出戻りであれば一から仕事を覚える必要もなく、顔見知りの人たちと仕事ができます。

      クーリング期間後に出戻りするために気を付けたいポイント

      期間工は2年11ヵ月の契約期間が定められているので、メーカー側は人手が足りなくなることがあります。

      そのため、契約期間を満了した人の再雇用も積極的におこなう所が多い傾向です。

      ただし、同じメーカーで勤務経験があるからといって誰でも出戻りができるとは限りません。

      期間工がクーリング期間後も出戻って働くためには以下のポイントに気をつけましょう。

      それぞれについて詳しく解説します。

      遅刻・早退・欠勤を減らす

      期間工として出戻りをするには、前回の勤務時に大きな問題がなかったことが前提となります。

      メーカー側は、勤怠状況や勤務態度が良くないない人材を再雇用しようとは思いません。

      前回勤務時に遅刻や早退、欠勤が多いと、契約満了時まで働いても再雇用されないケースがあることを覚えておきましょう。

      また、遅刻や欠勤が重なると入社祝い金や満了慰労金の金額も減額されます。

      契約満了まで働いたあとも同じメーカーで勤めたい場合や稼ぎたい場合は、なるべく遅刻や欠勤をしないことをおすすめします。

      なるべく契約満了まで働く

      出戻りで働きたい場合は、できる限り契約満了まで働くことをおすすめします。

      再雇用の場合は「経験者」として採用されるため有利にはなるものの、契約途中で退職しているとメーカー側によい印象を持たれません。

      途中退職した場合は「長く続かない人」といったイメージが付きます。

      契約満了まで働くことが再雇用の必須条件ではありませんが、途中退職した場合は採用の際に不利になることは覚えておきましょう。

      ただし、途中退職した場合でも退職した理由が再雇用につながる妥当なものであれば、採用されることもあります。

      まとめ

      • 期間工のクーリング期間とは、契約満了後から最長で6ヵ月は期間工として同じ職場で勤務できないことを指す
      • クーリング期間は勤務期間によって異なる
      • クーリング期間を避けて働き続けるには、「正社員を目指す」「違うメーカーに応募する」などの方法がある
      • クーリング期間後に出戻りすると、待遇面で優遇されたり顔見知りが多く働きやすいなどのメリットがある
      • クーリング期間後に出戻りしたい場合は、遅刻・早退・欠勤を減らし、なるべく契約満了まで働くことが大切

      期間工は、契約満了してから最長6ヵ月は同じメーカーで働くことはできません。

      期間工として仕事を続けたい場合は、当記事でご紹介したクーリング期間を避けて働く方法をぜひ参考にしてください。

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      この記事を書いた人
      赤塚 元基

      ITや働き方などビジネス系ライター
      アルバイト、派遣社員、正社員、自営業。過去にさまざまな職種を経験したからこそわかる『自分に合った仕事の選び方・働き方』を提案します。

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